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WBC「視聴率40%超え」続出でも「実は絶対的な赤字」中継テレビ局の悲哀

WBC「視聴率40%超え」続出でも「実は絶対的な赤字」中継テレビ局の悲哀

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本VS韓国戦の平均世帯視聴率が、44.4%だったことが分かった。TBSが全国ネットで中継したもので、3月11日、12日に中継したテレビ朝日も43%台をマークするなど、軒並み高視聴率が続いた。

 今大会は早くからテレビ朝日とTBSが手を挙げて、放映権獲得を目指した。

「一方で、第1回大会からCS放送で中継してきたスポーツ専門チャンネルのJ SPORTSは、放映権料の高さを理由に獲得を断念。優秀なスタッフが流れ出し、代わりに日本戦ネット配信権を獲得した、プライム・ビデオの製作総指揮を務めています」(在京テレビ局スタッフ)

 しかし、高視聴率を誇っても「WBC中継単体では赤字」というのが実情だ。どういうことか。在京テレビ局スタッフが苦しい内情を明かす。

「サッカーW杯や五輪ほどスポンサーの規制はないけど、CM枠は限られているし、中継単体だけで見れば、絶対的な赤字なんです。一方で『ウチはスポーツ中継に力を入れているテレビ局ですよ』とアピールすることはできる。名前を売れば、長期的に見ればスポンサー獲得につながるわけですが…」

 侍ジャパンが早期に負ければダメージも大きいが、中長期的な投資で勝負した3社に、今回は軍配が上がったようだ。

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