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「乗り鉄棋士」の顔を持つ藤井聡太が「もう一度乗ってみたい」と語る「小海線」の聖地

「乗り鉄棋士」の顔を持つ藤井聡太が「もう一度乗ってみたい」と語る「小海線」の聖地

 すでに6つのタイトル(棋聖、竜王、王位、叡王、棋王、王将)を手中に収め、7つ目となる名人位のタイトル奪取を目指し、4月5日から始まった七番勝負に挑んでいる藤井聡太六冠。今後は叡王、棋聖、王位のタイトル防衛戦に加え、八冠目となる王座の挑戦者決定トーナメントも控えており、いつにも増して超多忙な日々が待ち構えている。

 当然ながら、その人気は過熱の一途を辿っており、タイトル戦で注文する昼食や夕食、3時のおやつは「勝負メシ」として、必ずマスコミの話題となる。藤井六冠は今や、将棋ファン以外からも、その一挙手一投足を注視される国民的スターと言っていい。

 その藤井六冠は「乗り鉄」としても知られている。これは列車に乗ることを趣味とする鉄道ファンのことで、日本将棋連盟の関係者によれば、デビューからしばらくの間はわざわざローカル線に乗って、地方での対局に出向くこともあったという。

 その藤井六冠がかつて「スケジュールが許せば、ぜひもう一度乗ってみたい」と語っていたのが「小海線」である。

 JR小海線は、山梨県の小淵沢駅と長野県の小諸駅を結ぶ、総延長78.9キロのローカル線だ。中でも小淵沢駅から清里駅、野辺山駅、松原湖駅などを経て小海駅へと続く区間は、山あり谷ありトンネルありの変化に富んだ景観や、田畑に囲まれたのどかな田園風景が車窓に広がる、乗り鉄垂涎の「聖地」として知られている。

「藤井さんは高校1年の時、『青春18きっぷ』を利用して、友人と一緒に小海線の旅を楽しんだことがあると言っていました。その時に車窓から見た風景が忘れられなかったんでしょう。ただ、今の藤井さんは超多忙で、そんな時間はありません。ローカル線では『北海道の宗谷本線にも乗ってみたい』と言っていますが、こちらは住まいのある愛知県からさらに遠く、とてもではないが、無理でしょうね」(棋士仲間)

 一部では存続の危機が囁かれる小海線。「藤井六冠が小海線にお忍び乗車」のニュースが流れれば、あるいは時ならぬ「小海線フィーバー」が巻き起こるかもしれない。

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