侍ジャパンの新監督に、中日、巨人で活躍した井端弘和氏の就任が決定的になったことが一斉に報じられた。日本野球機構（NPB）が近日中にも正式要請し、井端氏の了承を受け新監督の誕生となりそうだ。

　井端氏は巨人で3年間コーチの経験があるものの、監督としての手腕は未知数。また侍ジャパンの監督としては小粒感は否めず、ファンの間で賛否両論が飛び交っている。

　スポーツライターが語る。

「侍ジャパンの監督を巡っては、工藤公康前ソフトバンク監督や松井秀喜氏、イチロー氏などの名前が囁かれていましたが、現段階では断られたとも報じられている。次のWBCは2026年でまだ2年半も先ですが、すでに11月16日にアジアプロ野球チャンピオンシップが迫っている。そのため『井端監督』はあくまで暫定政権のつなぎ役になるでしょうね。恐らくその間に『大物』を招聘するつもりでしょう」

　一方、中日ファンも井端氏の代表監督には反対のようだ。どうやら球界でも屈指の理論派には、シーズンを通して中日で手腕を発揮してもらいたいようなのだ。

「中日ファンにしてみれば、誰もなり手のいない侍ジャパンの監督を引き受けるのなら、ドラゴンズの監督になってもらいたいぐらいでは（笑）。もっとも、すでに立浪和義監督の続投は決定していますから、井端氏には侍ジャパンで経験を積んでもらい、満を持してチームに戻ってきてほしいですね」

　立浪監督は昨年の就任1年目、テレビ番組で井端氏の目の前で「本当は入ってもらいたかった」とし、事情があって入閣から漏れてしまったことを明かしている。それだけに中日ファンの願いは真に迫ったものがある。

（ケン高田）