西武の高橋光成が契約更改の席でポスティングシステムによるメジャーリーグ移籍を直訴したことにより、思わぬ方向に波紋が広がっている。
高橋の直訴に対し、球団がこれを容認する態度をとったことから、同じ投手の今井達也が自身のSNSで次のように発言したのだ。
《優勝させたら(アメリカに)行かせてくれということは、投手だけの問題じゃなくなってくる》《アメリカと日本は評価の仕方が違う。アメリカは選手の能力にお金を払うが、日本は成績に対しての契約だと思う》《エースって言われる人がどんどん抜けてる球団だから》
今井が語った「持論」について、スポーツ紙記者が解説する。
「西武という球団は、成績を残したエースや主砲がメジャーリーグに流出してしまうシステムになっていると、今井は考えているようですね。ただ、球団批判とも取られかねないこの発言には、球団関係者の1人も、『シーズン中ならすぐに呼び出して厳重注意ものだ』と憤慨していました」
もう少し考えた上で発信すべきだった、との批判はもっともで、
「実際、こうした発言を球団管轄外の場所で発信した場合、真意も確認できないない上、誤った形でファンやマスコミに受け止められてしまう可能性があります。その場合、球団としてはかばいようがないのです。他球団では当然ですが、西武でも『過激なSNSでの発言は慎むように』とのお達しは出ているはずなのですが…」(前出・スポーツ紙記者)
よく言えば、選手が自由にものを言える土壌がある、ということでもあるが、一方で、管理体制が杜撰すぎる、とも言えそうだ。